野蛮人のテーブルマナー [by 佐藤 優 (著)]
野蛮人のテーブルマナー 佐藤 優 講談社 2007-12-07 posted at 2008/01/10 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『情報インテリジェンスとは?』
怖い?すごい?
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
☆気になったキーワード
『公開情報』 『AVに学ぶ』
『相手の値札』 『ゲームのルール』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『情報戦を勝ち抜くとは?』
たくさんあるテクニックでも、応用できることは?
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『口説く相手には値札がついている。』
▼『録音せずに脳内記憶せよ』
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▼『口説く相手には値札がついている。』
男性が女性を口説く話ではありません(笑)
本著の一番最初のネタとして佐藤さんが書かれている話なのですが
インテリジェンスのプロが他人に無駄メシを奢ることはない
という話です。
というのは、事前に相手の人物調査は徹底的にすませておき
入手できる可能性のある情報の価値を確実に判定しておきます。
だからこそ、その価値に見合う食事をごちそうする機会を
設けることにより、いかにして情報を入手するか?
が目的となっているからです。
では、なぜお金をかけるのでしょうか?
安い投資で大きな成果を得ることができれば、費用対効果が
高いと思いませんか?
その疑問に対しては2つの答えを佐藤さんは用意しています。
ひとつめに、「わたしはあなたをこれくらい大切にしているんです」
という姿勢を示すため。
つまり「誠意」を形にして示すことが大事である以上に
この世界の常識だとおっしゃいます。
でふたつめが・・・「わたしにはこれだけのカネを使う権限を
組織から与えられています」ということをさりげなく誇示する
ためであると。
つまり、誠意を示した上で、わたしとつながっていることは
あなたにとって価値のあることですよということを理解してもらう
必要があるということが、この2個目のネタにつながることでは
ないでしょうか。
情報の入手をするためには、その人物とのコネクション
そして信頼感を構築することが何よりも大切なことです。
そのためには「尊重されること」「価値があること」
が自分とつきあっていくことで得られると感じてもらえれば
いいわけですね。
あれ?ということはこれは男性が女性をデートに誘うときと
同じですね(笑)
- – – – – – – – – – – – – – – – – –
▼『録音せずに脳内記憶せよ』
情報を取ると言うことは、それを相手から聞きだしただけでは
ダメで、後でそれを再現できないといけません。
だからこそ、取材ならばメモを取ったりICレコーダーで
録音して、それをテープ起こしで文字にしたりするわけですが
インテリジェンスの世界で、いつもいつもこれが
使えるとは限りません。
相手からすれば、メモや特に録音されてしまっているときに
本音がでてくるかどうかが怪しいからですね。
たぶん、私たちの間でも公式に話しているとき
例えばセミナーの講演などであれば、録音されている可能性も
考慮してギリギリのラインの本音のネタはでてこないことが
あったとしても、懇親会などの方が「ネタ」がでてくるというのは
よくある話です。
そう「アルコール」というのは、舌を潤滑にするのに
かなり重要な役割を果たします。
しかし。。。この「アルコール」というものは諸刃の剣。
相手の口もなめらかになりますが、自分の頭の方も
溶けてしまう場合があるからです。
結果・・・せっかくの情報をなにも覚えていないと(泣)
そこで・・・佐藤さんが実践されていた記憶力の鍛え方は
録音ではなく、視覚と音声を結びつけるやり方です。
ある特徴的な行動をしたときや、見たときに
その直後に出てきた言葉はなんだろう?という形で
関連づけをすると、実はあとからでも「断片的に」思い出すことが
できるようになります。
すると。。。実は人間の脳の記憶量はかなりありますから
会話のやりとりのほとんどは記録されています。
でもこの記録を引っ張り出すことができない人が
ほとんどであるのに対して
「断片的」にでも得られた情報から、記憶を引っ張り出すことができる
というわけなのですね。
「キーワード」「インデックス」となる
最初のとっかかりを引っ張り出すことができるかどうかに
すべてはかかっています。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『情景と記憶を連動させよう』
情報分析強化には記憶力はその一歩
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
佐藤優さんという名前を聞いて「誰」?と
思う人がいるかも知れませんが、
先日までの「ロシア」外交で重要な地位を占めていた
外務省の外交官であるという情報や
鈴木宗男さんと一緒に強烈なバッシングにあった外交官と
聞けば思い出す人も多いかも知れません。
私も最初は新聞報道を通じて話を知った人間なので
「極悪?」という第一印象を持っていたのですが
佐藤さんが書いている著書を読み始めて
「これはすごい切れ者だ・・・」と感じるようになりました。
悪人かどうか?というのは個人の判断に任されるべきことです
から私がどうこう言うつもりはありません。
ただし、著書に書かれている視点と、それを判断するに至った
情報収集能力については「すごい」の一言でも
いいあらわせないと私は感じました。
「情報」を入手して活用できる人というのは
基本的に、「文章力」「論理力」「解析力」にすぐれている
必要があると思います。
いろんなパーツから再構成する力と、それを読み解く力が
必要ですからね。
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