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その数学が戦略を決める [by イアン・エアーズ (著), 山形 浩生 (翻訳)]

2008-01-26
その数学が戦略を決める その数学が戦略を決める
イアン・エアーズ 山形 浩生

文藝春秋 2007-11-29
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posted at 2008/01/29

★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
  『計算と感覚が勝負すると・・・』

   どっちが勝つ?
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

☆気になったキーワード

 『絶対計算』   『回帰分析』

 『無作為化』   『痛みポイント』

★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
  『絶対計算とうまくつきあっていくには?』
                              
   機械ができること、できないこと
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ▼『専門家 vs 絶対計算』
 ▼『では、専門性に将来はないのか?』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ▼『専門家 vs 絶対計算』
  チェスの世界チャンピオンとIBMのコンピュータが
  勝負したという話を覚えている人がいるかも
  しれません。

  そして。。。その結果は、
  世界チャンピオンが勝てなかったという事実が残っていることも。

  このときIBMのソフトウエアが賢かったから
  世界チャンピオンは勝てなかったのだ!と
  思う人が多いかもしれませんが・・・

  本当の意味で勝敗を分けたのは「データベース」
  なのです。

  IBMのコンピュータ「ディープブルー」の中には
  これまでの多数のチェスの試合の過程が記録されていて
  それをつぶさにチェックしながら、次の手をどうすればいいのか?
  を選び出すことができた「ディープブルー」に
  対して、直観で数手の中から選択肢を選ばないと行けなかった
  チャンピオンが負けてしまったと言うことだからです。

  膨大なデータベースを持つことができる記憶媒体と
  膨大な選択肢から最善の手を選び出せるコンピュータの速度
  が両方手に入ったことによって実現できるようになったのが
  この「絶対計算」と呼ばれるモノ。

  すべてを計算と統計処理された結果から未来を予測するという
  考え方で、従来の専門家が予測する未来と
  どちらが正しい可能性が高い?ということを考えてみると・・・

  本著にはたくさんの実例がでてきます。
  が、そのほとんどが専門家の負け。
  

  なぜか?といえば、人はいろんな条件を目の前にすると
  その重み付けが上手に出来ない。

  というのも、もともと持っている先入観や感情に
  左右されるために、自分が信じている条件が
  重要でなく他に重要な要素があっても見落としてしまうからだと
  本著では分析しています。

  そして、それは確かにその通りだと思います。
  過去の成功体験をもってしまうと、それを変えるのが
  なかなか難しいのも、実際専門家の方が
  分が悪い理由の大きな所でもあるでしょうから・・・
  - – – – – – – – – – – – – – – – – –
 ▼『では、専門性に将来はないのか?』
  では、絶対計算に対して分が悪い「専門家」というのは
  もう不要になってしまったのでしょうか?

  たしかに、予測競争という意味においては
  絶対計算の方の優位性は増すことがあっても
  揺らぐことはないかもしれません。

  データ量が十分であれば絶対計算の方に優位性が
  ありますから。

  しかし、例えばデータ量が十分でない事象の予測をする場合
  当然ながら絶対計算の結果からは精度の良い予測は
  得られませんから、専門家の活躍の余地が残っています。

  その上で、ではそれ以外では?というと
  絶対計算と対決しよう!と思うのではなく
  絶対計算の結果を利用してやろう!と思えるかどうかが
  その運命の分かれ道ではないでしょうか?

  大量の結果を基に、冷静に計算を実行する
  絶対計算ですが、それは経験に基づく「直観」が
  正しいかどうかを簡単に示してくれる、いわば補助してくれる
  関係にあるはず。
 
  その分の空いた時間をより違う方面につかうことで
  ただ単に活躍の場が変わるだけで、敵対関係にならなくても
  よいはずだということを著者はおっしゃっていると
  私は受け取りました。

  特に、今の時代は「情報も過多」ですし専門性も
  より細分化されていく傾向にあるはずなのに
  「○○全体の専門家」であるかのように、動いているし
  見られている人が多いと思います。

  すると・・・直観が働かないことであっても
  専門家のように発言しないと行けなかったりすると・・・

  より予測が外れてしまいますから(笑)
  絶対計算とは仲良くしていきたいモノですね。

★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
  『絶対計算は敵ではなく、力強い味方』
                              
   あなたが仲良くしようとする限り
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
 
 本文中ではチェスの例をあげましたが
 将棋で同じ事をしようとするとどうなるか??

 
 以前にこの命題を知ったときに、その際には
 「将棋」には取った相手の駒を再度利用するという選択肢があるので
 チェスに比べて、考慮すべき選択肢が膨大になりすぎて
 当時のコンピュータの能力では追いつかないので
 将棋の名人には勝てないという話になっていました。

 が。。。数年前のことなので現状ではどうなっているかは
 私はわかりません。
 誰か知っている人がいたら教えてください。

 コンピュータによる絶対計算。
 データが膨大すぎるし、自分の力量では分析ができないと
 あきらめてしまう人が多いかもしれませんが
 最初はちょっとしたところ、例えばエクセルの計算などからでも
 いいから親しみ始めると、実は思ったよりも簡単に
 取り組めるし、いろんなところですでに利用されているんだー
 という事実に気がつくかもしれません・・・

その数学が戦略を決める
その数学が戦略を決める

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