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短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント [by 石田 淳 (著)]

2007-11-29
短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント 短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント
石田 淳

ダイヤモンド社 2007-09-29
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posted at 2007/11/30

★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
  『人を動かすとは?』

   無理矢理ではいけません。
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

☆気になったキーワード

 『行動分析』   『行動の分解』

 『リインフォース』   『継続しやすい』

★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
  『変化を継続する方法とは?』
                              
   気持ちが盛り上がってもすぐにさめてしまいますから
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ▼『行動を繰り返させるために-リインフォース』
 ▼『人がもっとも動きやすい条件』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ▼『行動を繰り返させるために-リインフォース』
  最終的に得られる結果を良くしたい!
  
  例えば、ビジネスであれば、売上を高めて
  利益を大きくしたい。

  こんな風に思うが為に、いろんな評価制度を会社内に
  導入します。

  昨今であれば「成果報酬制度」であったり
  「360度評価」という制度を取り入れている会社もありますね。

  ところが。。。これら評価制度の多くは
  「結果」にたいして評価を行うことにフォーカスしています。

  そりゃ「良い結果」を得たいのだから当たり前じゃないか?
  そんな風に思うかもしれませんが
  「結果」ばかりにフォーカスしてしまうと
  必ず起こるのが・・・・
    ごまかし、不正
  と言ったたぐいのものです。

  結果さえ出せばいい!という風潮になると・・・
  チームワークがまずなくなります。
  自分の成果は他の人を出し抜いたりすることで達成したり
  面倒なことを押しつけることによって、楽にできちゃったり
  しますからね。

  そこで、結果を創り出している様々な「行動」を
  評価することでその行動を繰り返してもらうことを
  狙うというのが、行動分析の大きな特徴。

  良い行動を繰り返せば、そのアウトプットである「良い結果」が
  得られるというのは「因果関係」を考えても
  間違っていることはないですからね。

  そして、大事なのは。。。「繰り返す」ということ。
  本著では、元になっている英語をそのまま使っているので 
  「リインフォース」というキーワードがでてきます。

  これは【reinforce:強化する】という意味で
  端的に言えば、その行動を繰り返すことが「快」に
  なるような理由付けをしていくことです。

  
  人間は痛みを避けて快楽を得たい動物ですから
  狙っている行動に対して「快」を意味づけることは
  とっても大事なことです。

  人によっては「リインフォース」の理由が
  報酬であるかもしれませんし、名誉であるかもしれません。

  場合によっても状況によっても異なりますが
  望ましい【行動】を繰り返すことが
  望ましい【結果】をもたらすこということは
  決して、忘れてはいけないことです。。。
  - – – – – – – – – – – – – – – – – –
 ▼『人がもっとも動きやすい条件』
  人は、「変わりたくない:現状維持がよい」という
  メカニズムを持っています。

  これは誰でも持っている本能のようなモノです。
  なぜなら、変わることは「危険」が伴う可能性が
  ありますから、この危険性を排除するために「現状維持」を
  求める生き物なのですね。

  では、そんな防衛本能を超えて、「人が動く」ための
  もっとも動きやすい条件とはどんなものでしょうか?

  それは本著では3つの要素によって説明されています。

    ○結果がポジティブか、ネガティブか
    ○タイミング
    ○可能性

  たとえば得られる結果が
   「ポジティブ」で「即時」で「確実」なもの
  であれば、すぐに動きませんか?

  同様に
   「ネガティブ」で「即時」で「確実」であっても
  それを避けようと行動しますよね?

  つまり、大事なことは「すぐに評価する」ことであり
  得られるモノが「確実」に見えるような形を
  とることが、行動を継続的に促すことになるのです。

  でも。。。このタイミングなかなか
  実行するのが難しいというのが現状です。

  
  例えば、「ボーナス」
  成果主義だから、ボーナス査定に響くぞ!と言われても
  実際の行動とその得られる結果=ボーナスの間には
  かなりの時間があります。

  ボーナスは多くの会社では半年に1回なので、
  評価期間の6ヶ月間の間の最初の方に
  何かすごいいいことをしても、実は評価者の心には残って
  いない場合が多いです。

  逆に、直前に万が一何か失敗をしてしまったとしたら・・・
  そちらの印象ばかりで、最悪評価が下がってしまうなんてことも
  良くある話です。

  
  となると。。。「評価されるタイミングが即時」ではないので
  なかなか良い行動をしよう!というモチベーションが
  わきませんよね?

  このタイミングと同時に「透明性=確実性」というのも
  大事だというのはあなたの普段の環境においても
  実感できるのではないでしょうか・・

★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
  『PSTを多く創り出してみよう』
                              
   その結果良い行動が増えていく
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
 
 PSTとは「ポジティブ」「即時」「確か(=確実)」
 という頭文字をとったものです。

 英語でないだけに、親近感がありますね(笑)

 今回の【エンビジ】を書きながら
 まるるちゃんがサラリーマンをしていた頃の
 ボーナス=賞与査定のことを思い返していました。

 半年に一度だし、さらには直属の上司の評価だけではない
 要素がはいってくるので・・・
 透明性がこっちにはっきりと伝わってこないことが
 とっても不安に感じたことを思い出します。

 原資が限られているから・・
 という言葉を何度も聞きましたし、理性的には納得する
 のですが、では良い行動を起こそう!という
 感情にはなかなか働きかけてくれないのです(^^;;)

 この点、自分でやっているときには
 すべての条件を自分がコントロールできる範囲で
 設定できるように選ぶと・・・うまくいきますね。

 もちろん全部はコントロールすることなんて不可能ですから
 できることを選んで、動いていく。
 これが良い方法なのかもしれません。

短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント
短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント

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