なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか? [by 枝廣 淳子 (著), 小田 理一郎 (著)
なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方 枝廣 淳子 小田 理一郎 東洋経済新報社 2007-03 posted at 2007/06/16 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『神様?』
いつも成功するとしたら・・
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☆気になったキーワード
『副作用』 『ループ図』
『システム原型』 『レバレッジポイント』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『常にうまくいく解決策の方法論とは?』
実は理系に適しているのがこの解決策
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☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『システム思考って何?』
▼『つながり方に注目:ループ図』
▼『システム原型:よくあるパターンをおさえる』
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▼『システム思考って何?』
なにか問題にぶちあたったときに
一生懸命解決しようと努力をしました。
結果、解決できたんだけど
しばらくしたら、別の問題がでてきた・・・
そんな経験ありませんか?
これは「昨日の解決策が今日の問題を生む」という
よく起こってしまう流れなのです。
この問題に直面すると
「あーあ、副作用がでちゃったよ」と思う人も多く
その副作用を抑えるにはどうするか?という方向に
思考が進んでいくのですが・・・
これ、実は方向性が間違っています!
例としてルービックキューブを考えてください。
#古い?(笑)
ルービックキューブは6面の色をすべてそろえることが
目標ですが、1面の色をそろえることは
簡単で、あっさりそろえられます。
でも・・・では次の色をと思ってそろえていくと
元々の色が崩れてしまいますよね?
つまり、これは「副作用」というレベルではなく
全体の構造を把握した上での行動をとらないといけない
ということを理解してないと起こってしまうのです。
表面的には「1面ごとにそろえる」というのが
最終的なゴールにたどり着くための有効な手段にみえますが
本当の解決策は「しばしば直観に反する」。
つまり、遠回りにみえる方法が
実は解決策だったりするのですね。
では、その解決策をみつけるにはどうする?
それは「起こっている問題のの構造をつかむ」ことが
必要なのです。
簡単な原因=>結果というシンプルな構造から
いろんな要因が絡み合った複雑な構造まで
いろいろとありますからその構造を理解できるようにするところが
スタートなのです・・
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▼『つながり方に注目:ループ図』
でも、そんな簡単に構造を理解することは
当然できませんよね。複雑なんですから(^^;;)
そんなときに役立つのが図解。
特に本著では「ループ図」を書くことを推奨しています。
このループ図とは?
実際の絵を【エンビジ】で描くことができないので
文字で説明しますが、ある出来事がおこったときに
その次の出来事と因果関係があると想定されるものを
矢印でつなぎます。
風が吹いたら→桶屋が儲かる(笑)
みたいなものは直接の因果関係ではないので却下です。。
ではなくて、実際に関係が容易に類推される
もしくははっきりしているものだけをつなぎます。
このときに大事なのは、矢印がどういう性質の関係か?
ということを図示するある記号もしくは文字をつけておくこと。
それは「同 or +」か「逆 or -」です。
これはもともとの原因が矢印の先の結果に対して
どの方向に影響するか?をわかるように書くもの。
この方向を抑えておくと、実はわかることがあります。
それは・・
今回の図解はループ図。つまりあるアクションを起こすと
その結果が回り回って自分のところに戻ってくるという関係です。
これはある問題を解決したいという命題から
何かを変えると、最終的に目的としている現象が変化すると言うことから
ループ図が適しているのですが、
さきほどの矢印の属性によってそのループ図が
「自己強化型」なのか「バランス型」なのかが
わかれることになります。
例えば自己強化型、そのループを繰り返すほどに
どんどんと結果が進行していくもの。
睡眠時間がすくなくなる=>疲れが蓄積する
=>仕事の能率が下がる => 仕事の時間が長くなる
と回って最初の睡眠時間が「ますます」少なくなる
こんなループです。
このように図解することができれば
どうすれば、この問題の構造を解決することが
できるのか?という糸口をつかむことができると思いません?
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▼『システム原型:よくあるパターンをおさえる』
さきほどのループ図ですが、慣れないうちは書くのが大変です。
が・・・実は大きく分けるといくつかのパターンに
分類できるのです。
ということは。・・・・
よくあるパターンをあらかじめおえておくことで
「知識」として知っていれば、今回はどのパターンに近いかな?
ということを「質問=問い」として発することができますね。
本著ではこのよくあるパターンとして「システム原型」という
言葉をあてはめて6つのパターンを取り上げていますが
すべては紹介できないので、【エンビジ】ではまるるちゃんが
気になった1つをとりあげてみます。
それは、「問題のすり替わり」というパターン。
一般的に問題解決の方法は大きく分けると
「根本的対策」と「対処療法」という2つにわけられます。
つまり、元から原因を直すのか、それともその場しのぎの
対策をするのか?ですね。
問題が深刻だからまずは対処療法で問題の進展を抑えておいて
その間に与えれた時間で抜本対策をする。
この良さそうにみえる解決策が、実はうまくいかない
要因をはらんでいるときがあるのです。
それは・・・対処療法を実行するとその結果によって
根本対策の成果が薄くなる
そんな関係にある場合です。
本著に挙げられている例ですが
あなたが疲労が蓄積している状況だとします。
根本的な対策としては十分な睡眠を取ることで
体を休めることが必要なのですが
あなたの状況が忙しくてそれを許さない。
そこで疲労を感じないように対処療法として
コーヒーを飲んだりして仕事を続けることってありますよね?
確かにこれによって仕事を完了することができるのですが
カフェインをとってしまったことによって
いざ寝ようという段階になって寝付けない・・・(泣)
その結果、短い睡眠時間が余計に短くなってしまって
根本的な解決策の効果が薄くなってしまうのです。
このような事例はいっぱいあります。
本質的な問題解決をおこなう能力を損なってしまう
対処療法でもやらないわけにはいかない!という状況です。
解決策はもちろん、対処療法ではなく
根本的な解決策に集中することですが・・・
「そんなことはわかっているけどできないんだよ!」
ですよね?(笑)
ですから、その根本的な解決策に集中する前段階として
対処療法によって発生してしまう副作用に注目しましょう。
最終的に本当に解決したい課題は?何だ?
という点にフォーカスすると、その解決したい問題を
阻害してしまう「副作用」についてどうしても注目しますよね?
すると、、、副作用を発生するような対処療法は
やめようという強い力が働きますから
根本的な問題解決に集中する。
少なくても根本的な問題解決を損なわないような
対処療法を探す!ということができるんですね。
この「本質を損なう対処療法」まるるちゃんにも
痛い思い出がたくさんあります。
最終的に「根本解決する」ことを選ばないといけないのだから
それが余計に大変になってしまうような対処療法は
ぜひやめないといけないですよね。
あとで苦しむのは自分なのですから・・・
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『構造をつかんで行動する』
それによって意図した結果を得ることができる
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
さきほどの対処療法をやめよう!と思うためにも
構造を把握して「何が本当の課題なんだ?」ということを
つかまないといけません。
構造をつかんでいるからこそ何が副作用で
なにが解決策なのかがつかめるわけですからね。
特に、【エンビジ】では取り上げませんでしたが
構造を図解でつかむことによって得られる有益なこととして
「時間軸」という考え方があります。
作用の法則において、原因を実行したからと行って
その結果が現れるのは即時ということは
現実の社会では少ない事例ではないですか?
とすると・・・あれ?この現象は何が原因で
起こったのだろう?ということが余計にみえづらくなってきますよね。
それを図解で「ここは時間差があってみえてくる」ということを
図示しておくと・・・
はっきりと認識できるようになるのです。
現実に起こっている現象は複雑な相互作用に
基づいて得られている答え。
一つの要素をいじるだけでも、いろいろと変動しちゃいますから
どうしても「構造」としてイメージを抱ける人と
そうじゃない人では問題解決のための能力に大きな差が
でるのは当たり前ですよね。
まるるちゃんもまだまだ能力が高くない方だと自戒していますが
これからどんどん勉強して学んでいって
その上で実践したいと思います~
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