見切る! 強いリーダーの決断力 [by 福田 秀人 (著)]
見切る! 強いリーダーの決断力 福田 秀人 祥伝社 2006-09 posted at 2006/10/26 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『強い決断力をもちたい』
投入・撤退の判断はとっても難しいです。
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
☆気になったキーワード
『整理しないとだめ』 『3ヶ月ルール』
『最悪を知る』 『敵の7割』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『見切らないと何が起こる?』
とんでもない結果を招く可能性が・・・
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☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『整頓しても整理しない』
▼『プラス発想の脅威』
▼『組織はなぜか肥大化する』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『整頓しても整理しない』
整理整頓が大切です!
小学校の頃から耳にタコができるほど聞かされているかもしれません。
が・・・実はこの2つは大きな差があります。
整理とは=捨てること
整頓とは=整えること
と考えてみると。。。整頓は、今あるものの見た目を
よくするだけですね。
社長が来たときや先生が来たときだけ、見た目をとりつくろって
結局ごっちゃごちゃみたいな感じで(^^;;)
整理をして、いらないモノを捨てることで整頓は
初めて生きてくるんです。
この整理をするために必要な力が「見切り」ですよね。
「見切ろう」とするときに、必ず出てくる反論があります。
それは「いつか使うかも、役に立つかもしれないから」
ですよね?
まるるちゃん自身もそう思ってしまったことがありますし
実際そういう反論もたくさん言われました(笑)
本著であげられていた例でひどいな~と思ったのが
・やめればどんなマイナスがあるかわからない
・必ず失敗する根拠は何だ?
・・・・もはや脳みそがないんじゃないか?と
思ってしまいました。
効果がはっきり見えていないことに対して
このように発言するのは、今を変えるのが大変で
そのまま惰性で進むのが楽だという人間の本能が
そうさせているのかもしれません。
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▼『プラス発想の脅威』
「プラス思考でやらないとだめ!!」
今の世の中、自己啓発の本を開くと
どこにも同じように書いてあります。
そこにあえて反論しているのが本著。
当然気になりますよね(笑)
プラス発想がなぜ、やばいのか?というと
その使い方を間違っている人がいるからだということなんです。
プラス発想をすること自体ではなく
使い方として「希望的観測」をあおるだけに使ってしまうのです。
「やってみなはれ」と言う言葉を聞いたことがありますか?
元々はサントリーの創業者鳥井さんが使い始めた言葉なのですが
「チャレンジすることの大切さ」を説いていると言われています。
でも・・・本著の著者福田さんは
「本来は事前調査・検討をしっかりした上で自信があるときにのみ
やりなさいよ」という意味ではないか?と提言されていて
まるるちゃんもこれにはとっても同意します。
部下がやりたい!といったと言う理由だけで
「ではやってみろ」と無責任に言ったりしていませんか?
それでは、誰が責任をとるのかということを
はっきり認識してない人がもしかしたら多いのかもしれませんが
最終的に何につながるか?というと
結構高い確率で「破滅です」
まるるちゃんは石橋をたたいて壊しちゃうくらいの慎重派です(笑)
ので自分には「やってみなはれ」精神でいるようにしていますが
あくまで「ダメージを補える」自信があるときだけにしています~。
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▼『組織はなぜか肥大化する』
もうこれは言わずもがなかもしれません(笑)
こんな事言っているとエンビジで書くことがなくなって
しまいますが(^^;;)
組織というものは、自然と縮小する力というのは
残念ながら働きません。
当初はちゃんとした目的を持って設立された組織が
その目的を達したにもかかわらず、すぐに解散するか?
というと、そんなことはなく、組織が存続するために
目的を新しく探し出してしまうのです。
本著を読んでいて知ったのですが
イギリスにあった「植民地省」という組織は
その規模が最大だったのがいつかご存じですか?
実は、最大だったのは・・・・
最後の植民地が独立したそのときだったんだそうです!!
第2次世界大戦後、植民地が次から次へと独立して
本来なら業務量としては縮小するはずですよね・・・・(^^;;)
残念ながら日本の官僚組織、大企業も
この「肥大化」という罠からは逃れられてない感じです。
どの事例においても「見切り」ができずに
組織の存続自身が第一目的になってしまっていることが
原因ですね。
このように、自分の利害が絡むとどうしてもいわゆる
「自浄作用」というのは働かなくなりますから
それよりも上の立場にある、トップやリーダーが
「見切り力」を発揮することができるか?
組織を存続させたり規模を維持したりする意味があるのか?
ということを真剣に考えないといけない。
それが「仕事」であるととらえるようにしないといけないということ
なんでしょうね。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『効果をはっきり見よう』
意味のないモノを残しておくのはもっとも悪い
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
ビジネスや事業、やっていることが拡大期にある間は
実は「見切り力」というのはそれほど必要ないのかもしれません。
いろんなことに手を出して、成功とも失敗ともつかなくても
掘っておいても特に、自分たちに対する害が生じませんからね。
ただし、一旦逆に動き始めると
「見切った」経験がないと、なにをすればいいのかが
わからなくなってしまいます。
まるるちゃんも、自己分析をするにどちらかというと
「見切る」よりは「温存」してしまう方の正確な気がしますから
ダメなモノを「すぱっと」見切る力はぜひ身につけないと
いけないと思っています。
一応この10月で停止する事業もあります。
この事業はまるるちゃんにとって、いろんな成果と
勉強する点がありました。
そういう意味では、売上げという意味での成果が
それほどあがらなくても、意味はあったのですが
「見切り力」が弱かったかな~という反省点でもあります。
ま、一段ずつ大きくなります(笑)
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